ホテルや旅館のフロント業務は、これらの宿泊施設に泊まったことがある方であれば、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。
多忙なフロント業務
ホテルの窓口であるカウンターに立ち、チェックインやチェックアウト、清算業務などをメインで行うのが、フロントのお仕事になります。
こうしたお客さまの出入りや会計関連の業務のほかにも、お客さまから都度フロントにさまざまな問い合わせが入りますので、これらの対応をするのもフロントの仕事になります。
大きなホテルになればなるほど、お客さまの出入りや問い合わせが多くなりますので、大手宿泊施設のフロント業務はかなり多忙であると思われます。
フロント業務では、海外からきたお客さまの対応も行いますので、外資系の宿泊施設や、外国人客が多いところでは、語学力も求められます。
外資系のホテルなどでは、フロントを募集する際にかなりの英語力を要する企業もあるようです。
柔軟な対応力が必要
フロント業務に向いている人は、さまざまなお客さまに柔軟な対応ができる人が第一に挙げられます。
お客さまのタイプは千差万別ですので、好意的な方もいらっしゃれば、最初から高圧的なお客さまもいらっしゃいます。
お客さまの態度が受け付けないと感じても、フロントではそのような顔をすることは絶対に許されません。
飲食店などで、たまにお客さまに対して平気で嫌な顔をする従業員がいますが、安価なお店であれば、多少嫌なことを顔に出しても咎められずに済みますし、接客の質が低くてもあまり気にされません。
しかし、旅館やホテルでは、お客さまへのサービスが非常に大きくその経営を左右しますので、常に全力のサービスを提供する必要があります。
一流と言われるホテルになると、フロントの接客態度がとても素晴らしくて驚いてしまうことがありますよね。
お客さまへのサービス精神を忘れず、常に向上していこうという意識を持っている人が、フロント業務には向いていると思われます。
きちんとした身だしなみが大切
フロント業務は身だしなみも重要ですので、きちんとした髪型や服装をすることを心がけることができるということもポイントです。
寝坊したからといって、無精髭を生やしたままだったり、ノーメイクのまま仕事に入ったりというのはもってのほか。
全体的に「きちんとしている」ことが求められる業務であるといえるでしょう。
フロント業務をしたいという場合は、ホテルに入社する必要があり、最初からフロント業務としての募集に応募するケースが多いようです。