調理係

調理係とはその名前の通り、お客様の料理を作る仕事です。
従事する宿泊施設でその内容はがらっと変わります。

仲居さんとの連携

例えば日本料理を出すような旅館であればそのほとんどが日本料理の調理を行うことになります。
四季折々の料理やその土地の名産品を美しく調理してお客様に出します。
配膳は仲居さんがやりますが、その配膳する料理の調理は調理係が行うので、
お互いの連携がしっかりとれて、ようやくお客様に満足してもらえる料理が出せるのです。

例えば配膳する仲居さんが献立と使われている素材についての知識、
また特徴や食べ方を全く知らなければお客様はその料理の魅力を半分も堪能することが難しいでしょう。
調理係と仲居さんはお客様に料理を出す前に入念な打ち合わせを行います。
料理を出すタイミング、内容、献立、全体の流れなど、しっかりと仲居さんに伝え、お客様に伝わるように準備をするのです。
それで初めてお客様が満足行く料理が出せます。どちらが欠けても難しい仕事ですね。

多くの知識が必要

次にホテルの場合はどうでしょうか。
ホテルは基本的に洋食を出すことが多いですが、朝食ビュッフェなどは和洋中それぞれの料理を出すことが多くあります。
そのためたくさんの料理の知識を必要とします。
ホテルは中にそれぞれレストランがあるケースが多いですね。
それぞれのレストランで働けばまた専門的な知識を得ることができるでしょう。

調理係は専門性が高いため、アルバイトで短期で働くという勤務体系は合いません。
じっくりと修行し、その道のプロになろうという人ではないと難しいでしょう。
料理の専門学校に通い、知識と技術をしっかりと身に付けて働いている人が多いです。
また調理師免許を取得することで仕事の幅は大きく広がります。

しかし、専門性が高いだけに、非常にやりがいのある、達成度の高い仕事であることは確かです。
配膳係経由で聞く「美味しかったです。」というお客様の言葉が原動力となりますね。