さまざまな効果が期待できる温泉の効能
「湯治」という言葉もあるように、温泉にはそれぞれの疾患や症状に応じた効能があり、また高い効果が期待できるといわれています。
もちろん重い病気や持病などに関しては、1回の入浴で改善するということは難しいですが、1泊の温泉旅行中、数回の入浴で肌にうるおいを感じたり、皮膚トラブルが緩和していることを実感する人は多いようです。
こうした温泉の効能には、実にさまざまなものがあり、その種類に合わせて温泉を選ぶという方がとても多いようです。
ここで、さまざまな効能についてご紹介していきたいと思います。
こんなにたくさんある温泉の効能
ほぼすべての温泉に期待できる効能として、四十肩や五十肩、また肩こりなどがあります。
四十肩や五十肩というのは、年令を重ねるごとに関節に疲労が溜まっていき、肩が上がらなくなってしまうことをいうようですが、この症状は、泉質を問わずすべての温泉に効果が期待できるといわれていますので、どの温泉でもOKです。
また、温泉の効能として知られている「リウマチ」。
リウマチの代表的な症状は、関節の痛みや腫れなどがありますが、悪化すると関節がまったく動かせなくなってしまう怖い病気です。
温泉はこのリウマチに効果があるといわれているところがたくさんありますので、大勢のリウマチに悩む人が湯治に訪れています。
リウマチに効果が期待できる泉質として、硫黄泉やテッセン、塩化物泉などがあります。
また単純泉もリウマチによいといわれていますので、こちらも多くの温泉が症状を緩和してくれそうですね。
リウマチの場合、1回の入浴で症状が緩和するというのは難しいので、長期滞在型の宿泊施設で集中的に湯治を行っている人も多いようです。
温泉は、現代人にうれしい疲労回復やストレス解消に効果が期待できます。
もともと温泉に浸かってよい汗を流すだけでもストレス解消になりますので、これらの効能においては特に泉質を選びません。
どの温泉でもOKなので、おいしい料理を出してくれる宿泊施設や、雰囲気のいい旅館などに滞在して、よりいやし効果を高めてみてはいかがでしょう。
このほかにも、神経痛や肝臓の疾患、痛風や冷え性など、それぞれの泉質に本当にたくさんの効能があります。
温泉に浸かって癒やされているだけで、体の不調も改善されるなんて言うことなしですね。
とはいえ、より高い効能を期待して長湯をし、のぼせてしまうことのないように注意してください。